アンジュルムを観に韓国へ行ってきました。

 

f:id:syakariki_keibu:20180710165319j:plain

「アイドルを観るメイン・イベントがあるなら旅行に行ってもいい」という私の消極的な利害と「エステに忘れたパールのピアスを取りに行きたい」という友人のそれが一致し、もうひとり「アンジュルムが観たい」という友人がいたので3人で韓国に行ってきました。この3人でこれまでもBerryz工房を観に2回、タイに行きました。

f:id:syakariki_keibu:20180710165608j:plain

f:id:syakariki_keibu:20180710165643j:plain

観光地は目の前をタクシーで通って「見た!」「行った!」と言えばコンプリートしたも同然。たいていはライブを観てマッサージ行っておいしいものを食べてゲラゲラ笑ってお酒を飲んでダラダラしてたら旅は終わります。

3人で行動するときの勘定のややこしさを解消するために、われわれは共有財布という制度を導入しています。パールのピアスを取りに行きたい旅のリーダーMが100均で買ってきたバリバリっと剥がせるマジックテープの付いた三つ折り財布、通称「タケ財布」です。
アンジュルムのタケちゃん(竹内朱莉ちゃん)がかつて、NIKEのバリバリ財布を使っていたというエピソードが大好きすぎて選ばれた「タケ財布」。
でも、この韓国旅行の直前に知ってしまいました。ライブに行ったフランスで(浮かれた)タケが、BALENCIAGAの高級財布を買ったということを。これまでもプレゼントされてアニエスやmiumiuにしたらしいという話は聞いていたのですが、BALENCIAGAを自分で買うとは!それはあかん!大人すぎるぞ!(実際Mは通勤バッグとしてBALENCIAGAを買おうかと迷って新宿伊勢丹で何回も見て結局買わなかった)。
ショックが大きすぎたのですが、せっかくなのでわれわれの共有財布もバレンシアガにしました。

f:id:syakariki_keibu:20180710165455j:plain

財布の話だけで無駄な文字数を使ったあとになんですが、人はコンサートに行ったときに自分の周囲に空席が目立っただけで「なんかいまいちだったな」と感じる生き物なのだと誰かが言っていました。どれだけ心を整えていても「ステージと私の世界」にひたれる人は稀有です。周囲の環境に影響を受けてしまうのが人間というもの。わかります。

逆にとても良い環境で観たら、いつも通りのコンサートが何倍も良く感じるというのも想像がつきます。私にとっての海外公演はまさにそれです。実際は、あんまり視界が良くなかったり狭かったり暑かったりはしますが、なにせ観ている人がみんないい。みんな、その日を、その時間を、待っていたんです。待って待って待って、ずっと楽しみにしてやっとこの日にたどり着いた。その空気を感じるだけで、私はいつも胸が熱くなります。

f:id:syakariki_keibu:20180710170211j:plain

ええ顔して歌ってるむろたん(室田瑞希ちゃん)

質問コーナーの最初には、全員が「今日は来てくれてありがとう」と言います。礼儀というか、まあそう言うだろうって日本だったら思うのだけれど、心の底から出てる「ありがとう」なんだってことがその場にいたらわかります。
曲が始まるとそれがどんな曲でもきゃーとかわーとか歓声が上がります。何がきゃーなのか何がわーなのか説明しろと言われるとわからないけれど、もう1曲1曲すべてがきゃーとかわーなのです。声を上げたくなる気持ちはよくわかります。
一緒に歌います。タイは特に、結構大きな声で一緒に歌います。それにはいつもメンバーがちょっと驚いて、でもそのあとすごくいい顔で一緒に歌うんです。そういうのを観ているだけで、とても気分が良くなります。
何をしても何を言っても、ちょっとドジをしても、そのたびに客席からはきゃーとかわーとか聞こえてきます。メンバーも気を良くします。ちょっとかっこつけてみたり、かわいくレスしてみたり、照れてみたり。そういう姿を観ているのもとても良いんです。

f:id:syakariki_keibu:20180710170258j:plain

この和を意識したひらひら衣装やっぱりいいね。

今回のアンジュルムは結構はっきりと「また来ます」というようなことを言ってステージを去って行きました。「私がいる間にもう1回来たい」とあやちょ(和田彩花ちゃん)も言っていました。それを嘘だろ言ってるワケじゃないけれど、客席から「行かないでーーーー!」と声が上がります。ふなっき(船木結ちゃん)とかっさー(笠原桃奈ちゃん)が堪えられないで泣いてしまいました。そうだよね、「行かないで」は強烈だよね。帰りたくなくなっちゃうよねーと思いながら私も泣きました。

f:id:syakariki_keibu:20180710170310j:plain

まるで食いだおれ人形、な衣装もかわいいふなっき。

言うまでもなく、アンジュルムは全員、最高で最強。
武道館では完全に莉佳子(佐々木莉佳子ちゃん)と完全に運命感じちゃってましたが、ふなっきを見てると愛おしさがぶわわわわわわ~っとあふれてくることを再確認した韓国旅でした。ズバリ、ももクロが娘でエビ中が孫というのと一緒で、桃子(嗣永桃子ちゃん)が娘でふなっきが孫です。

どうでもいいけど、自分の周りの環境で思い出した。周囲の迷惑を顧みず推しジャンする人で聡明そうな顔をした人を私は見たことがありません。迷惑じゃない場所、というのもあるので一概にすべてダメとは思いませんが。
以上です!

もしも黄色い声が出せたなら。

もしも私に黄色い声が出せたなら、
言葉にならない黄色い声で「キャー!」っと叫んでしまう。
モーニング娘。を見て、そう思いました。

いつも単独ツアーごとに1回はどこかで入ろうと考えていて、武道館があれば武道館と決めています。
そうすると自動的に1公演くらいしか観られなくて、観たあとは「どこかこの先で入れるところはないか」といったん探します。本当はもっと、あとちょっと、観たい。でもそのくらいのところで距離をはかっている感じがあります。

私にとってモーニング娘。は「存在」ではなく、「概念」であり「思想」であり「哲学」。

もう少しわかりやすく言うと、メンバーではなくてグループ。
もっと言えば実はグループでもなく、楽曲なのかも知れません。
つんくちゃんのメッセージを楽曲として受け取るためのイタコがモーニング娘。と言い換えてみると、なんだか納得するところもあります。

そんな私が「モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2018春~We are MORNING MUSUME。~ファイナル」に行ってきました。そして出した結論。

 NHK大阪ホールで見てきたときから陥っていた、同じ子しか歌わない→歌っている子しかビジョンに映らない→人数が多くてビジョンを通して視界にはっきり入ってくる子しか認識できない→メンバー個々の把握ができない→モーニング娘。は思想!(と言うしかない)という今までのパターンをきれいに覆してくれた公演でした(前回の武道館はステージからほぼ90度の位置でビジョンが見えなかった)。

歌で聴かせる曲とフォーメーションダンスで見せる曲を取り混ぜた最強のセットリスト。
往年の名曲から最新曲まで、究極に盛り上がることを考えて作り上げられたそれは、音楽的な素養がゼロなのでそれなりの言葉で言うと「情緒おかしなる!」やつでした。「めっちゃしっとり歌い上げたかと思ったらぶちアゲてくる」。しかもそれが1度ではなく、何度も繰り返される。
「開演に間に合わないかも!」と仕事終わりで駆けつけてくる同行者に、「娘。は何度も盛り上がりがあるから大丈夫やで~」と知った顔で伝えた私ですが、メンバーが「これから後半戦です~!」と言い出したとき、「このコンサートはもしかして一生終わらないんじゃないか」と疑ったくらいです。
誰にも頼まれてないけど料理にたとえたら、韓国料理みたいなものです。頼んでないつもりのものまでいっぱい出てきて、ありがたく全部おいしくいただいたらまたおかわりが出てくるみたいな。これは一生食べ終わらないぞというあれです。

それくらい濃い。
それをさらに濃く言い換えて「こゆい」と言ってもいいかも知れない。

しかも楽曲は「しっとり」と「ぶちアゲ」だけじゃなくて、360℃いろんな角度に向かって振り幅が大きい。したがって、それぞれのメンバーのいいところが発揮される場面が全員にまんべんなくたくさんあるわけです。それが長時間連打される。どう思いますか。ちょっとすごくないですか。
しかもつんくちゃんの言い方を借りたらみんな「顔で踊ってる」感じがあった。もちろんスキルや経験は、人によってちがうし探そうと思ったらいろんな粗や加点ポイントを見つけられるんだけど、そういうのはすべて超えていたと感じました。全員が「顔で踊ってる」。言い換えると「『私』が全面に出てる」。みんな「私が世界の中心」って顔をしていました。これはもう最高です。
見終わったあと、全員のことがそれぞれ全然ちがう理由で「なんか気になる」存在になっていました。

残念ながら黄色い声が出ないので、
そのかわりにずっと「フー!」と言っていました。

不在の存在。

もちろん合間にハロコンで見てはきたけれど、カントリー・ガールズの単独公演を見るのはたぶん、去年の春ツアー以来だったのかな。

後方スタンディング席しか取れなかったので開演の1時間前に入場して、仕事が立て込んでて半ば放心状態だったのもあってぼーっと聞くでもなく周囲の話を聞いていた。前にいる女の子たちは「桃ちゃんが…」と楽しそうに話し、隣にいた男性はピンク色のTシャツを着ていた。PAにいるスタッフの女性の背中には「ありがとうおとももち」と書いてあった。

f:id:syakariki_keibu:20180613165059j:plain

『あぁ いいな!』『アンブレラ』『悲しき雨降り』『乙女の逆襲』『AS FOR ONE DAY』『如雨露』と梅雨どきを意識した曲が続いて、かっこいいカントリーも、かわいいカントリーも、憂いのあるカントリーも、すべてが愛おしかった。

f:id:syakariki_keibu:20180613165153j:plain

2016年の秋ツアーで『あぁ いいな!』をパフォーマンスしたときは、ダンスの先生が怖い顔をして見ていたけれど、今回はにっこにこで見てくれていて成長したんだなと感じたというふなっき。

f:id:syakariki_keibu:20180613165605j:plain
同じく『あぁ いいな!』で手をつなぐときにいつもぶつかってたのに今回はすっと自然につなげて心の距離か縮まったんじゃないかとやなみん。これからもカントリーでやってみたいことがあるので、もっともっとがんばってみんなに笑顔になって欲しいなんて言うから泣けてしまった。

f:id:syakariki_keibu:20180613165727j:plain
現代国語で新しい言葉を学んだ舞ちゃん。おぼえた言葉は「自尊心」。自分はナルシストキャラといつも言われるけれど、キャラじゃない。「自分は自尊心が人より高いだけ!」。この先、舞ちゃんは「羞恥心」とか「自意識」みたいな言葉をおぼえていくのだろうか。

f:id:syakariki_keibu:20180613165837j:plain


今回シャッフルで歌った『AS FOR ONE DAY』はまだモーニング娘。でやったことがないとちーちゃん。カントリー・ガールズは結成して4周年、5人になって1年。これからもみんなで力を合わせてがんばりたいと話してた。カントリーはちーちゃんにとって、ちょっとリラックスできるホームだったらいいな。

f:id:syakariki_keibu:20180613165622j:plain


『悲しい雨降り』で今までもらったことのないような歓声が聞けてびっくりしたと山木さん。自分ではちゃんとできてると思っていたのに「みなさんからはおもしろおかしく言われていた」オーディションのときからの成長を見てもらえれば、と。

f:id:syakariki_keibu:20180613165901j:plain

疲れてたしすっごく久しぶりの単独だから泣いちゃうかもな~と思いつつ泣かずに耐えていたのに、アンコールの「みんなだいすき」で泣いてしもた。なんか知らんがめっちゃいい曲じゃないですか…。

すごい楽しかったし、みんなが見て欲しいと口々に話していた成長も感じられた素晴らしいライブだったのだけれど、「ここに桃子の声が加わったら最高だな~」といない人のことを考えてしまった。
もうここにいない人のことをこんなにも感じてしまうのは、本当に寂しい。でも、ここにいる人はみんな思い出も含めたまるごとでカントリー・ガールズを愛しているのだなと思って、それはすごくいい世界だなとも思った。

f:id:syakariki_keibu:20180613165918j:plain

ももちがいなくなったことで、輪郭は少しぼんやりしていたように感じたけれど、ももちができたことを誰でもできるわけではないし時間は流れていろいろと変わっていくものそれはそれでそういうものなのかな。
逆に言うと、みんなの個性のエッジをバリバリに際立たせるコントロールをやってたんだよ、あのプレイングマネージャーは。放っておくとみんな、素直でかわいくていい子になって平板に見えてしまうところを、アンバランスでもいいから引っかかるところを意識的に引き出してたももちは本当に優秀なプレイングマネージャーでしたね。

きっとももちも彼女たちを見て「成長?ああ、そうね、まあまあだったかな」なんてにやにやしながら言ってるんじゃないかな。

11月5日のカントリー・ガールズ単独もとても楽しみです。

君たちは、誰にも似ていない。

私はももクロが少しずつ会場を大きくして、たくさんの人に受け入れられ「成功」していく過程を見届けたという実感があります。℃-uteの最後の何年間かも見守りました。みんなから「すごいグループ」だと認識され、一定の評価を得て最後にちょっとしたうねりのようなものができるのを実際に見てきました。

f:id:syakariki_keibu:20180529173403j:plain

それらに当てはめて考えたとしたら、アンジュルムの勝算は「あやちょ(和田彩花)の卒業」にあると思います。スマイレージ時代からリーダーとしてリードしてきた彼女が退くまでの約1年間とそこからの転換。それはおそらくアンジュルムにとってひとつ頭を出すタイミングなんだろうなと思いますし、事務所の人とかなんかは「これでストーリーできあがったわ~」となってるんじゃないでしょうか。

そんなことを考えながら同時に、だからなんなんだよと思います。当てはめる意味なんてねーよとも思います。実際にないです。関係ないです。

アンジュルムに予定調和は似合わないということです。

数が前提のグループを除いて、いわゆるグループアイドルがうまくいくときの条件を考えたときに思い浮かぶことがあります。
まずひとつは、「ひとりひとりが『アイドルでいること』(人前で歌うこと、踊ることでもいいです)をこれ以上ないってくらいに楽しめているかどうか」。
もうひとつは、「ひとりひとりが『今このグループであること』に意味を見いだせているか」。意味を見出すというと何か特別なことのようですが「そのグループが好きであるか」と言い換えてもいいかも知れません。そして「そのグループの一員である自分を愛せているか」も、とても大事だと思います。

何を単純な、と思うかも知れないですが口ではそう言っていても、意外とこれができなくてうまくいっていないグループはたくさんあるんじゃないかな。そして確実に、私はこれが実現しているグループが好きです。
いろんな女の子がいて、絶えず評価・比較される過酷な毎日をなんとか乗り切っていくような環境で、うまくいっているというのはほとんど奇跡です。もうこれだけでかなり準備は万端なんですよ。
予定調和じゃない、オリジナルのストーリーを作っていける準備はもうできているわけです。

先日の武道館は、莉佳子(佐々木莉佳子)の17歳の誕生日でした。
莉佳子は言います。「みなさんの太陽になりたい」


カントリー・ガールズ、アンジュルム新曲公開!新ユニット発表、ハロコン MC:矢島舞美・藤井梨央・広瀬彩海【ハロ!ステ#99】

初めてのハロコンでパンツにサスペンダースタイルで飛び跳ねながら歌う『大器晩成』(動画の 25:28~)を見て、その眩しさに驚きました。自らだけでなく、周囲を照らしてアンジュルム全体をキラキラと輝かせていました。
それから約3年を経た先日の武道館で莉佳子は「未来を照らす道標の光」を放っていました。
すごい。希望だ。莉佳子は希望そのものだ。私は2015年からずっとそう思っています。

運命を感じてしまったので、アンジュルムを売るために何をしたらいいかとあれからずっと考えています。

うまく言うのがむずかしいのですが、先日初めてももクロ(東京ドーム)を見に行った人の感想を聞いて「売れ始めた頃と同じポイントでまだ褒められてる!」と思いました。これはなんだかすごいことだなと衝撃を受けたのですが、そういう意味で最初の一歩を進ませることが鍵なのだろうという結論に達しています。「まだ知らない」という人はたくさんいて、見たらわれわれが抱いているような感想を持つ人が確実にたくさんいる。
一番高い壁は、悲しいかな一番最初にあるということです。

とりあえず1回見てもらうために、使えるものは何でも使うしかない。
でも、ふつうのやり方ではダメなことはもう分かっているので、私はとりあえずももクロを売ると決めたときに最初にやった修行こと「ブログ全部読む」(ふだんはDマガ見ないラジオ聴かないブログ読まない、ただライブを何回も見るスタイルなので)をやりますね。
何かが見つかるかも知れないし、浮かんでくるかも知れない。

これは私から事務所の方への To Doとして書いておきますけど、莉佳子を川島小鳥さんが撮るというタスクを忘れているみたいなので必ず近日中にこなしてください。17歳のうちに出版です。国内で結構です。ロケしてください。
あれ?もしかしてもう莉佳子はちがう?ふなっきでいくか。小鳥さんとふなっき、いいじゃないですか。
莉佳子についてはちょっとおしゃれな友だちにも聞いてみますね。おしゃれな人がそれ以外でと言ったらそっちの方向で、いずれにしても今年中です。やりましょう。

私から言いたいことは、アンジュルムを見て

「オリジナルの衝撃に 泣け」

ですわ。以上!

www.youtube.com

アイドルに必要なものについて考えてみました。

ずっと前にどこかで「山口百恵があれほど売れたのは体が丈夫だったから」という話を読みました。それでなくともちゃんと忙しかったであろう山口百恵が、他の人の穴を埋められるくらいにフル回転で働いていたというのだから、体が丈夫以外の何ものでもないし、お願いする側としてもそういう人がいるとどうしても頼ってしまいたくなる。そうすると露出は増えるしその状況を推し量ってみんなは彼女こそが今一番ホットな人なのだと思う。もちろん、たとえばカリスマ性とかスター性みたいなものがあったのだろうけど、それにしてもだ。

私はたびたびアイドルに必要なものは何かと考えて、何かにつけてえらそうに「アイドルにもっとも必要なのは体力」という持論を展開しています。

 「家族のサポート」、大切ですね。どういう形かは置いておいて、大人が少数のひとりひとりを大事大事にしてくれるわけじゃない今の時代にはこれがないとなかなか大変かも知れない。
ブログに出てきた前田敦子の家の朝ごはんがすごい豪華だったとか、佐々木莉佳子が家で握ってもらったおにぎりを新幹線食べてるなんて話とか、迎えにきてくれた親の車に乗り込んだ鈴木愛理が気づいたら別の家の車に乗ってたとか、全部いい話。

体力体力と言ってきましたが、「気力」も大事です。でもこれはたぶん体力に含まれるしそういう意味合いで「体力」を使っています。
そのベクトルは自由だけど、なんらかの「努力」がゼロだとむずかしい。それより前にちょっとした「素養」があると確実にどこかで勝てる。ダンスがうまい歌がうまいだけじゃなくて、MCでおもしろいこと言ってやろうとずっと考えてられるとか、忙しくても全然平気とか明日の予定がよくわかっていなくても気にならないとかあんまりくよくよ悩まない、あるいは悩むときは底を突くまでいって戻ってこれるとか、友だちを作るのが得意で人から好かれやすいとか、そういうことも含まれると思います。

どこかのえらい人が「運は人柄」と言っていました。本当にたまたまなんてことはほとんどなくて、たぶんその人の人柄だったり努力だったり気遣いだったり何ものにも影響されない無重力的な強さみたいなものが運を引き寄せるんじゃないかな。
リリイベのとき百田夏菜子が「今日これからどこ行くの?これで終わり?」とマネージャーに聞いてた話とか、鈍感だなと思う前にタフだなと思いませんか。この圧倒的な強さは何かを引き寄せるでしょう。
人望がありすぎるくらいあった大島優子なんかは、きっと良くしてあげた人にツキを運んできてもらっていたと思います。

 これは、映画『幕が上がる』を見て感激したあとのツイートです。ももクロを見ていて自然に「素直な心」と「力いっぱい楽しむ気持ち」というワードが出てきたのだと思います。
こうだったらいいなあと私がアイドルに抱く理想の原形が、私が見ていた頃のももクロにはありました(今はないという意味ではなく、今は見ていないので確認できていないということです)。
スポーツできる人文脈の「集中力」みたいなものに対する憧れが強いので、きっとこれも百田夏菜子を見ていて出てきた言葉でしょう。矢島舞美にも感じるスポーティーでヘルシーな集中力は、私がアイドルに知らず知らず求めている条件のひとつなのかも知れません。

「気力」は体力に含まれると言いながら、「やりぬく気合い」という新しい表現が加わっています。何か思うところがあったのでしょうか、いや、あったんでしょうきっと。
「やりぬく」というのが、「つづける」という意味ではないというのはなんとなく思っています。ただつづければいいというのではなく、なんだろうな、今ある目の前のことを精一杯やってまっとうしているということなのかな。でも、目の前のことに終始してたらまたちがうなとも思うのだけれど。

分かっているのは、私の目には「健気」にうつるということです。やりぬいてるな→健気だな、となります。隅っこでがんばってるなとか歌のパートがなくても全力だなとかいうことじゃなく、自らの場所―それがセンターであってもなくてもパートが少なくても多くてもうまくてもへたでも―でそれをまっとうしている美しさに惹かれると自己分析しています。
対極にあるのは、センターならセンターなりのとか隅っこなら隅っこなりのとかいったポジショニングかも知れません。そうか、「与えられた場所でがんばっている」というのと対極と言えばいいのか。

知らんがな!
場所は自分で作るんじゃい!価値も自分で作るんじゃい!
この気力こそが、アイドルに必要な体力に含まれるマインドの部分だと思います。

「アイドル性は『存在』の工程」と言ったのは振付師・竹中夏海先生ですが、まさにそう。
「存在感」を自分で作っていける人が、これからはきっと報われていくんじゃないでしょうか(かなり私の希望が入っています)。

つんくちゃんで言い換えると「私がここにいます」(『青春シンフォニー』)ということですね。

今ものすごい勢いで「私がここにいます」というパワーを私に届けてくれている人がいます。
アンジュルム・川村文乃さんです。あまりよくわかっていないのですが、ライブ、Twitter、ブログ、人づてに聞こえてくるエピソード、すべてが私に訴えかけてきます。

アンジュルムについては「まだいたか!」というのが感想です。
把握したはずです。十分に吟味して、あの子もこの子もすごいなと思ったところだったのに、まだいました。結論として、アンジュルムはどの子もすごい、いい。武道館楽しみです。以上です。

 GWの中野で川村文乃さんと段原瑠々さんを見てツイートしました。