浜浦彩乃という魂。

こぶしファクトリーが解散するので久しぶりに書きます。

正直な話をすると私は、シングル「シャララ!やれるはずさ」→「これからだ!」あたりの流れに、いいかげんにしろと思っていました。その活動が順調でないことをドラマティックに演出するためのメッセージとしての意味合いを強く感じて、率直に言うとお腹いっぱいだなと思ったのです。

それは、こういうメッセージを込めた楽曲を歌わせる大人に対する怒りでした。大人の考えたストーリーで再起をはかろうとしている様が、見ていて本当に腹立たしかったのを覚えています。あまりに直接的なメッセージに、そういうやり方をする大人の態度にうんざりしていました。

と・こ・ろ・が!

こぶしファクトリーのみんながこれらの曲を生で歌うのを聴いて、私は泣いてしまいました。「歌わされている」とか「やらされてる」と思っててごめん!と強く思いました。大げさに言うと、歌詞に行間があるということを、本当の意味で理解した瞬間だったんじゃないかな。とてもびっくりしたし、歌詞と曲とCDの歌声だけで判断していた自分の浅はかさに恥ずかしくもなりました。

彼女たちが楽曲を自分のものにして、そこに他でもない自分自身の今の気持ちやメッセージをのせて、私たちファンに届けようとしてくれているのを感じて、さらに好きになりました。よく「歌がうまい」と言うけれど、それは曲の情景が浮かんだり世界が立体的になることだけじゃなく、自分の歌に気持ちがのせられる人のことを言うのだろうなと彼女たちの歌声を生で聴いて、改めて感じました。菅井先生の言う気持ちをのせるというやつは、これなんじゃないか、教科書に載せたほうがいいんじゃないかとすら思ったのです。


こぶしファクトリー - シャララ!やれるはずさ [LIVE]

貼っといてなんですがライブ動画とライブは全然ちがうんです!

私はまあ、決まってはまちゃん(浜浦彩乃さん)が最後「後悔なんて 絶対残すなよ」と歌うところで\はーまちゃん!はーまちゃん!/とコールしながら、ほとんどの場合泣きます。泣くとみんなのことが見えなくなるので、曲中ずっと我慢してるのに最後の最後で、なんでか分からないけど涙が出てしまうんですよね。

 

私は生き物として強くて、まっすぐ過ぎてどこかでぽっきりと折れてしまうんじゃないかと心配になってしまうようなヒーローみたいなアイドルが好きなのです。つまりは、はまちゃんが好きです。大人になってしまった私からはちょっと無謀とも思える道を、信じた道をただ前へ進んでいく彼女の後ろ姿をずっと見ていたような気がします。

仲間思い、ファン思いが過ぎて、逆にちょっと内向きになってしまってるなと思うこともあったし、オールドスタイルなハロプロを愛するがあまりやっぱりちょっと(うそ、かなり)時流とズレたところがあったりと、危なっかしいところは結構あったけれど、だからなんなんですか?これがはまちゃんなんです。まっすぐ信じた道を突き進むのがはまちゃんなんだから。

私はそういうちょっと不器用で意固地なところがとても好きだったので、解散が発表されてから彼女の表情がとてもやわらかくなっているのを、少しさびしく思っていました。女の子は早く大人になってしまうといつも思っていたけれど、はまちゃんも例外ではないんだな、と。

と思ったら、なんのことない!はまちゃんはやっぱりはまちゃんだった!こぶしも辞めて、ハロプロも辞めようと思った理由を語っている動画で「自分とれいれい(井上玲音さん)が残ったら『こぶしファクトリー』が残ってしまう。きっと新しいメンバーが入ってくるだろう。そうなったとき、それは『こぶし』じゃない、と私がファンなら思うと思った」と私が大好きなまっすぐすぎる独自理論をブチかましているはまちゃんがいました。かっこいい!他のグループがどんどん新陳代謝しているというのに!それでこそはまちゃんや!

年始のハロコンで、はまちゃんをそばで見られた。その時はこぶしのはまちゃんを間近で見るのがこれで最後とは思わなかったけれど、最後になってしまったね!

ここ1年くらいのはまちゃんは、毎日かわいくなる期に突入して「麗しい」という言葉がしっくりくる感じでした。初の中野サンプラザ単独コンサートでのかわいい仕草、ハロプロダンス学園で莉佳子(佐々木莉佳子さん)と絡んで照れるときの顔、全部好きだったけど、私が一番好きだったのは、彼女の魂だと思います。なんせ、身体は魂の容れ物に過ぎないんでね!

いつまでもまっすぐな浜浦彩乃さんでいてください!大好き!ありがとう!こぶしファクトリー最高!

こぶしファクトリーの集大成、全員聴いてください。


こぶしファクトリー『青春の花』(Magnolia Factory [The flower of youth])(Promotion Edit)


こぶしファクトリー『スタートライン』(Magnolia Factory [“The start line”])(Promotion Edit)