不在の存在。

もちろん合間にハロコンで見てはきたけれど、カントリー・ガールズの単独公演を見るのはたぶん、去年の春ツアー以来だったのかな。

後方スタンディング席しか取れなかったので開演の1時間前に入場して、仕事が立て込んでて半ば放心状態だったのもあってぼーっと聞くでもなく周囲の話を聞いていた。前にいる女の子たちは「桃ちゃんが…」と楽しそうに話し、隣にいた男性はピンク色のTシャツを着ていた。PAにいるスタッフの女性の背中には「ありがとうおとももち」と書いてあった。

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『あぁ いいな!』『アンブレラ』『悲しき雨降り』『乙女の逆襲』『AS FOR ONE DAY』『如雨露』と梅雨どきを意識した曲が続いて、かっこいいカントリーも、かわいいカントリーも、憂いのあるカントリーも、すべてが愛おしかった。

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2016年の秋ツアーで『あぁ いいな!』をパフォーマンスしたときは、ダンスの先生が怖い顔をして見ていたけれど、今回はにっこにこで見てくれていて成長したんだなと感じたというふなっき。

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同じく『あぁ いいな!』で手をつなぐときにいつもぶつかってたのに今回はすっと自然につなげて心の距離か縮まったんじゃないかとやなみん。これからもカントリーでやってみたいことがあるので、もっともっとがんばってみんなに笑顔になって欲しいなんて言うから泣けてしまった。

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現代国語で新しい言葉を学んだ舞ちゃん。おぼえた言葉は「自尊心」。自分はナルシストキャラといつも言われるけれど、キャラじゃない。「自分は自尊心が人より高いだけ!」。この先、舞ちゃんは「羞恥心」とか「自意識」みたいな言葉をおぼえていくのだろうか。

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今回シャッフルで歌った『AS FOR ONE DAY』はまだモーニング娘。でやったことがないとちーちゃん。カントリー・ガールズは結成して4周年、5人になって1年。これからもみんなで力を合わせてがんばりたいと話してた。カントリーはちーちゃんにとって、ちょっとリラックスできるホームだったらいいな。

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『悲しい雨降り』で今までもらったことのないような歓声が聞けてびっくりしたと山木さん。自分ではちゃんとできてると思っていたのに「みなさんからはおもしろおかしく言われていた」オーディションのときからの成長を見てもらえれば、と。

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疲れてたしすっごく久しぶりの単独だから泣いちゃうかもな~と思いつつ泣かずに耐えていたのに、アンコールの「みんなだいすき」で泣いてしもた。なんか知らんがめっちゃいい曲じゃないですか…。

すごい楽しかったし、みんなが見て欲しいと口々に話していた成長も感じられた素晴らしいライブだったのだけれど、「ここに桃子の声が加わったら最高だな~」といない人のことを考えてしまった。
もうここにいない人のことをこんなにも感じてしまうのは、本当に寂しい。でも、ここにいる人はみんな思い出も含めたまるごとでカントリー・ガールズを愛しているのだなと思って、それはすごくいい世界だなとも思った。

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ももちがいなくなったことで、輪郭は少しぼんやりしていたように感じたけれど、ももちができたことを誰でもできるわけではないし時間は流れていろいろと変わっていくものそれはそれでそういうものなのかな。
逆に言うと、みんなの個性のエッジをバリバリに際立たせるコントロールをやってたんだよ、あのプレイングマネージャーは。放っておくとみんな、素直でかわいくていい子になって平板に見えてしまうところを、アンバランスでもいいから引っかかるところを意識的に引き出してたももちは本当に優秀なプレイングマネージャーでしたね。

きっとももちも彼女たちを見て「成長?ああ、そうね、まあまあだったかな」なんてにやにやしながら言ってるんじゃないかな。

11月5日のカントリー・ガールズ単独もとても楽しみです。

君たちは、誰にも似ていない。

私はももクロが少しずつ会場を大きくして、たくさんの人に受け入れられ「成功」していく過程を見届けたという実感があります。℃-uteの最後の何年間かも見守りました。みんなから「すごいグループ」だと認識され、一定の評価を得て最後にちょっとしたうねりのようなものができるのを実際に見てきました。

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それらに当てはめて考えたとしたら、アンジュルムの勝算は「あやちょ(和田彩花)の卒業」にあると思います。スマイレージ時代からリーダーとしてリードしてきた彼女が退くまでの約1年間とそこからの転換。それはおそらくアンジュルムにとってひとつ頭を出すタイミングなんだろうなと思いますし、事務所の人とかなんかは「これでストーリーできあがったわ~」となってるんじゃないでしょうか。

そんなことを考えながら同時に、だからなんなんだよと思います。当てはめる意味なんてねーよとも思います。実際にないです。関係ないです。

アンジュルムに予定調和は似合わないということです。

数が前提のグループを除いて、いわゆるグループアイドルがうまくいくときの条件を考えたときに思い浮かぶことがあります。
まずひとつは、「ひとりひとりが『アイドルでいること』(人前で歌うこと、踊ることでもいいです)をこれ以上ないってくらいに楽しめているかどうか」。
もうひとつは、「ひとりひとりが『今このグループであること』に意味を見いだせているか」。意味を見出すというと何か特別なことのようですが「そのグループが好きであるか」と言い換えてもいいかも知れません。そして「そのグループの一員である自分を愛せているか」も、とても大事だと思います。

何を単純な、と思うかも知れないですが口ではそう言っていても、意外とこれができなくてうまくいっていないグループはたくさんあるんじゃないかな。そして確実に、私はこれが実現しているグループが好きです。
いろんな女の子がいて、絶えず評価・比較される過酷な毎日をなんとか乗り切っていくような環境で、うまくいっているというのはほとんど奇跡です。もうこれだけでかなり準備は万端なんですよ。
予定調和じゃない、オリジナルのストーリーを作っていける準備はもうできているわけです。

先日の武道館は、莉佳子(佐々木莉佳子)の17歳の誕生日でした。
莉佳子は言います。「みなさんの太陽になりたい」


カントリー・ガールズ、アンジュルム新曲公開!新ユニット発表、ハロコン MC:矢島舞美・藤井梨央・広瀬彩海【ハロ!ステ#99】

初めてのハロコンでパンツにサスペンダースタイルで飛び跳ねながら歌う『大器晩成』(動画の 25:28~)を見て、その眩しさに驚きました。自らだけでなく、周囲を照らしてアンジュルム全体をキラキラと輝かせていました。
それから約3年を経た先日の武道館で莉佳子は「未来を照らす道標の光」を放っていました。
すごい。希望だ。莉佳子は希望そのものだ。私は2015年からずっとそう思っています。

運命を感じてしまったので、アンジュルムを売るために何をしたらいいかとあれからずっと考えています。

うまく言うのがむずかしいのですが、先日初めてももクロ(東京ドーム)を見に行った人の感想を聞いて「売れ始めた頃と同じポイントでまだ褒められてる!」と思いました。これはなんだかすごいことだなと衝撃を受けたのですが、そういう意味で最初の一歩を進ませることが鍵なのだろうという結論に達しています。「まだ知らない」という人はたくさんいて、見たらわれわれが抱いているような感想を持つ人が確実にたくさんいる。
一番高い壁は、悲しいかな一番最初にあるということです。

とりあえず1回見てもらうために、使えるものは何でも使うしかない。
でも、ふつうのやり方ではダメなことはもう分かっているので、私はとりあえずももクロを売ると決めたときに最初にやった修行こと「ブログ全部読む」(ふだんはDマガ見ないラジオ聴かないブログ読まない、ただライブを何回も見るスタイルなので)をやりますね。
何かが見つかるかも知れないし、浮かんでくるかも知れない。

これは私から事務所の方への To Doとして書いておきますけど、莉佳子を川島小鳥さんが撮るというタスクを忘れているみたいなので必ず近日中にこなしてください。17歳のうちに出版です。国内で結構です。ロケしてください。
あれ?もしかしてもう莉佳子はちがう?ふなっきでいくか。小鳥さんとふなっき、いいじゃないですか。
莉佳子についてはちょっとおしゃれな友だちにも聞いてみますね。おしゃれな人がそれ以外でと言ったらそっちの方向で、いずれにしても今年中です。やりましょう。

私から言いたいことは、アンジュルムを見て

「オリジナルの衝撃に 泣け」

ですわ。以上!

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アイドルに必要なものについて考えてみました。

ずっと前にどこかで「山口百恵があれほど売れたのは体が丈夫だったから」という話を読みました。それでなくともちゃんと忙しかったであろう山口百恵が、他の人の穴を埋められるくらいにフル回転で働いていたというのだから、体が丈夫以外の何ものでもないし、お願いする側としてもそういう人がいるとどうしても頼ってしまいたくなる。そうすると露出は増えるしその状況を推し量ってみんなは彼女こそが今一番ホットな人なのだと思う。もちろん、たとえばカリスマ性とかスター性みたいなものがあったのだろうけど、それにしてもだ。

私はたびたびアイドルに必要なものは何かと考えて、何かにつけてえらそうに「アイドルにもっとも必要なのは体力」という持論を展開しています。

 「家族のサポート」、大切ですね。どういう形かは置いておいて、大人が少数のひとりひとりを大事大事にしてくれるわけじゃない今の時代にはこれがないとなかなか大変かも知れない。
ブログに出てきた前田敦子の家の朝ごはんがすごい豪華だったとか、佐々木莉佳子が家で握ってもらったおにぎりを新幹線食べてるなんて話とか、迎えにきてくれた親の車に乗り込んだ鈴木愛理が気づいたら別の家の車に乗ってたとか、全部いい話。

体力体力と言ってきましたが、「気力」も大事です。でもこれはたぶん体力に含まれるしそういう意味合いで「体力」を使っています。
そのベクトルは自由だけど、なんらかの「努力」がゼロだとむずかしい。それより前にちょっとした「素養」があると確実にどこかで勝てる。ダンスがうまい歌がうまいだけじゃなくて、MCでおもしろいこと言ってやろうとずっと考えてられるとか、忙しくても全然平気とか明日の予定がよくわかっていなくても気にならないとかあんまりくよくよ悩まない、あるいは悩むときは底を突くまでいって戻ってこれるとか、友だちを作るのが得意で人から好かれやすいとか、そういうことも含まれると思います。

どこかのえらい人が「運は人柄」と言っていました。本当にたまたまなんてことはほとんどなくて、たぶんその人の人柄だったり努力だったり気遣いだったり何ものにも影響されない無重力的な強さみたいなものが運を引き寄せるんじゃないかな。
リリイベのとき百田夏菜子が「今日これからどこ行くの?これで終わり?」とマネージャーに聞いてた話とか、鈍感だなと思う前にタフだなと思いませんか。この圧倒的な強さは何かを引き寄せるでしょう。
人望がありすぎるくらいあった大島優子なんかは、きっと良くしてあげた人にツキを運んできてもらっていたと思います。

 これは、映画『幕が上がる』を見て感激したあとのツイートです。ももクロを見ていて自然に「素直な心」と「力いっぱい楽しむ気持ち」というワードが出てきたのだと思います。
こうだったらいいなあと私がアイドルに抱く理想の原形が、私が見ていた頃のももクロにはありました(今はないという意味ではなく、今は見ていないので確認できていないということです)。
スポーツできる人文脈の「集中力」みたいなものに対する憧れが強いので、きっとこれも百田夏菜子を見ていて出てきた言葉でしょう。矢島舞美にも感じるスポーティーでヘルシーな集中力は、私がアイドルに知らず知らず求めている条件のひとつなのかも知れません。

「気力」は体力に含まれると言いながら、「やりぬく気合い」という新しい表現が加わっています。何か思うところがあったのでしょうか、いや、あったんでしょうきっと。
「やりぬく」というのが、「つづける」という意味ではないというのはなんとなく思っています。ただつづければいいというのではなく、なんだろうな、今ある目の前のことを精一杯やってまっとうしているということなのかな。でも、目の前のことに終始してたらまたちがうなとも思うのだけれど。

分かっているのは、私の目には「健気」にうつるということです。やりぬいてるな→健気だな、となります。隅っこでがんばってるなとか歌のパートがなくても全力だなとかいうことじゃなく、自らの場所―それがセンターであってもなくてもパートが少なくても多くてもうまくてもへたでも―でそれをまっとうしている美しさに惹かれると自己分析しています。
対極にあるのは、センターならセンターなりのとか隅っこなら隅っこなりのとかいったポジショニングかも知れません。そうか、「与えられた場所でがんばっている」というのと対極と言えばいいのか。

知らんがな!
場所は自分で作るんじゃい!価値も自分で作るんじゃい!
この気力こそが、アイドルに必要な体力に含まれるマインドの部分だと思います。

「アイドル性は『存在』の工程」と言ったのは振付師・竹中夏海先生ですが、まさにそう。
「存在感」を自分で作っていける人が、これからはきっと報われていくんじゃないでしょうか(かなり私の希望が入っています)。

つんくちゃんで言い換えると「私がここにいます」(『青春シンフォニー』)ということですね。

今ものすごい勢いで「私がここにいます」というパワーを私に届けてくれている人がいます。
アンジュルム・川村文乃さんです。あまりよくわかっていないのですが、ライブ、Twitter、ブログ、人づてに聞こえてくるエピソード、すべてが私に訴えかけてきます。

アンジュルムについては「まだいたか!」というのが感想です。
把握したはずです。十分に吟味して、あの子もこの子もすごいなと思ったところだったのに、まだいました。結論として、アンジュルムはどの子もすごい、いい。武道館楽しみです。以上です。

 GWの中野で川村文乃さんと段原瑠々さんを見てツイートしました。

ボンクラに生きていきたい。

私は自分をボンクラだと思っていたので、これまでずっと「ボンクラなまま生きていきたいなあ」と思ってきました。そして今その願いが無事叶って、一番ボンクラに生きているという実感があります。

「仕事をやるならめっちゃがんばりたいな」とこないだまで思っていたのですが、なんだかここ最近はそう思わなくなってきたようです。

ボンクラな私にも「誠実な仕事がしたい」という気持ちはあって、日々誠実であるかくらいは最低限、自分に問うているように思います。

しかしそれは寝る前には歯を磨くくらいのことでしかないと思うので、これまでの自分であれば「もっとがんばりたい」と思って、でもそれができないことにすごく腹を立てたりしていたんじゃないかな。

「ぼんくら」と辞書で引くと「頭のはたらきがにぶく、ぼんやりしている・こと(さま)。そのような人をもいう。まぬけ」とあります。

私は年を取って、確実に鈍感に、そして鈍感になっていることに対しても鈍感になっているのだと思います。
たぶんちょうどよくマヌケになってきています。

今私がこの環境で「もっとがんばりたい」という願いを持って何かをするとなったら、関係している人をひとり、ないしふたり、殺さないときっと話は進まないと思います。穏やかじゃないですね。

すごく大変だったり面倒だったり物理的に多っ!みたいなことを「がんばっている」と思わずにやれるのは、「がんばっている」からではなくただ生まれ持った処理能力がそれなりに高いからだけです。
処理能力が高いこととボンクラであることは両立します。

果たしてこれは不幸か。
どうでしょうか。

人の目が気になる人にとっては不幸かも知れません。頭が良くて洞察力に優れた人から見たら、私は志を持って仕事と向き合えない環境にあって(かわいそう)、がんばっていない(サボッている)ように見えると思います。これは大変だ。気になる人なら死にたくなるでしょう。

時間の無駄と捉える向きもあると思います。
確かに一理あります。でも幸い処理能力が高いので仕事はサクサク終わらせて、会社にいても自分のために時間を使っているし終わったら飛んで帰ります。
働かざる者食うべからず。そう考えると、ギリギリそんなにひどいバランスではないと思います。

今日も意外と早く1日が終わります。
今のこの環境を思うと、本当にボンクラで良かったと思います。
ただ、Twitterに書き込むくらいのレベルでは「つらい」です。「お腹空いた」と言うくらいには「つらい」な。

明日は土曜日だから6時に起きてやりたいことをいっぱりやろうと思います。
今日もじき帰ります。残りの時間で最高の1日にしますね。では、また。

なぜかモテる彼女と騙されやすい人。

「なんかよくわからんけどその子めっちゃモテるんですよ」と元アシスタント。チョコチップを大量にふりかけたバニラとチョコのミックスソフトを食べながら、自分がやっているエステサロンで働いている、彼女いわく「ぽっちゃりしててぼーっとしてていつも自分できれいにした爪ばっかりを見ている子」が異様にモテるという話をしていた。

「どうしてモテるんやと思う?」と聞いてみたら、

 ・「ちょうどいい感じやから」(正確には「ちょうどいいブスやから」)
 ・「歩くのがゆっくりやから」

とふたりの男が声をそろえて言っていたと教えてくれた。

全然褒めてない。
でも「あの子がなんか知らんけどモテる」というのは事実だそうで、それはこのふたりも知っていると言う。それで出てくる理由があまりにひどくて関西人はなんか身も蓋もないなと思った。

元アシスタントは歩くのが早すぎて「すいません!すいません!あのちょっと!」と話しかけられて気づいて振り返ったら声をかけてきた人はたいてい3メートルくらい後ろにいるそうです。だから自分はモテないのかも知れないと、わりと真剣にお皿に山盛りになったナチョスを突きながら言っていた。

「でも、騙されやすいのはどっちだと思う?」と聞いてみた。元アシスタントは、「そりゃ彼女でしょう!」という答え。いや、たぶん違う。彼女みたいなタイプは無目的な時間が長い人で、たぶんもともと何をするにも目的意識が薄い。そういう人は突くべきポイントが見えにくいので、チョロく見えても誰かを騙そうと考える人からしたらとっかかりが少ない。元アシスタントのようにアレをしようコレをしようと常に考えているタイプはどこで欲をかくか、きっと騙すのが得意な人には透けて見える。だからあなたの方が騙されやすいよと言うと「モテない上に騙されやすいとか絶望しました」と言いながらプチシューを2個一気食いしてました。

たくさん食べて元気で生きていればモテなくても騙されてもたくましく生きていけるよねと言いながら別れた。